今回は高校野球の歴史に深く刻み込まれた石川県の大波乱について
詳細を詳しく語っていこう。
2014年となると、今から遡ると7年も前になりますね。
毎年高校野球が行われていますが、野球は何が起こるかわからない。
だからこそ面白い。
星稜高校は石川県を代表する名門校であり、高校野球界に
様々な名勝負を残してきた。
1992年にはゴジラとも呼ばれている松井秀喜が甲子園の明徳義塾戦で
5打席連続敬遠が起こったり、
記憶に新しい2019年には、剛腕エース奥川恭伸が甲子園で智辯和歌山相手に
14イニングを投げぬいてわずか3安打1失点という記録を残すなど
全国の中でも非常に印象に残るチームだ。
そして高校野球ファンが一番驚いた試合であろう2014年の石川大会決勝
星稜VS小松大谷の試合、8回までに8-0で小松大谷が大量リードしていたが、
9回裏に星稜が一挙9点を取る猛攻で大逆転劇を果たしたのだ。
なぜ星稜が逆転できたのか
9回には誰もが小松大谷の勝利を信じていた。
決勝でなければ、7回コールドで終わっている。
この試合を時の運で片づけるにしては、納得がいかないだろう。
何かしら理由があるに違いない。
星稜高校はチームの合言葉に「必笑」というものがある。
笑えば前向きになれる。そういう「必笑」なのだ。
9回の時、小松大谷に8点リードされてて絶望な状況なのに
選手たちは笑っていた。
おそらく試合を決定づけたのは必笑を貫いたこと、
そしてどんなに点差を付けられてもあきらめないこと。
これに尽きると思う。
僕もリアルタイムで見ていたわけじゃないが、
9回裏の星稜の攻撃が始まる前から明らかに球場の雰囲気が
変わっていた。
前半に星稜のエース岩下が6失点を浴びたものの、
9回表に再びマウンドに上がり、三者三振で打ち取り、
笑顔でベンチに戻っていった。
とても劣勢に追い詰められているチームとは思えない。
9回裏の攻撃は主将の村中から始まり、二塁打を放った。
それがチームに勢いをつけ、そのまま1アウトも取られることなく
6点をもぎ取り、8-6で2点差までのぼりつめた。
むしろ追い詰められてるのは小松大谷の方だ。
点を取られていくたびにどんどん顔がこわばっている。
特に途中からマウンドに上がった木村は相手エースの岩下に
ホームランを浴び、明らかに動揺していた。
そのあと、2アウトまで追い込むが星稜打線を止めきれずに
敗れてしまったのだ。
甲子園の魔物ならぬ、地方球場の魔物が顔をのぞかせた試合
といってもいい。
エース岩下を中心に最後まであきらめない気持ちが
このミラクル逆転劇を生み出した。
だが、星稜VS小松大谷のドラマはここで終わりではない。
小松大谷が逆転返し
星稜に大逆転を喫し、野球の怖さを1番思い知らされたのは小松大谷ナインだろう。
甲子園まであと一歩のところで大きな邪魔が入ったのだから。
それでも選手たちはめげることはなく、新チームは必死に練習に取り組んだ。
練習中には悔しい思いをした試合の新聞記事をあえてベンチに飾って
リベンジの気持ちを忘れないように。
そしたら、翌年2015年の夏の準々決勝で星稜にあたることになった。
結果はなんと、小松大谷の逆転勝ちでリベンジを果たす。
場面は9回表が終わって3-0で星稜がリード。
去年のシチュエーションと似ている。
小松大谷ナインはあの悔しさを知ってるだけにベンチの雰囲気は
全く諦めモードではなかった。
9回裏の攻撃は去年の星稜同様、主将の下口が安打を放ち、
チームが勢いに乗る。
連打連打で3点を取り、未だノーアウト満塁。
最後は昨夏もレギュラーだった西田の犠牲フライで
去年の借りを返した。
悔しい思いをしているからこそこの勝利には価値がある。
まとめ
僕は中学で野球をやっていながら、高校野球から逃げた男だけど
高校球児たちには本当に惚れていくものがある。
今回紹介した星稜高校と小松大谷高校だけではなく、
高校野球では他にも様々な奇跡や波乱が繰り広げている。
これだから野球は見てて飽きない。
特に高校野球は一発勝負のトーナメント方式。
負けたら終わりの試合だから選手たちも
必死に、もがいて死ぬ気で戦う。
強豪校から弱小校までレベルは様々ある。
世代交代もあるからチーム力の維持や成長。
これらの要素があるからか高校野球は大人気だ。
これからも球児の努力を試合で披露してくれることを
期待している。
今回は本記事をご覧いただきありがとうございました。
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