大島高校と言えば、8年前の2014年の選抜に21世紀枠として初出場した。
奄美大島は、鹿児島市から南西へ約380キロに位置し、本土へはフェリーで12時間ほどかかるため対外試合も厳しい環境にあった。
けどそこから再び実力で這い上がり、2回目の甲子園切符を掴んだ。
今回はその大島の選手を調べていきます。
初戦の相手は明秀日立です。
戦歴
2021秋季鹿児島県大会
- 1回戦 3-2 鹿児島工
- 2回戦 8-4 尚志館
- 3回戦 2-1 鹿屋農
- 準々決勝 13-0 川内
- 準決勝 4-3 樟南
- 決勝 5-4 鹿児島城西
2021秋季九州大会
九州大会メンバー
背番号 | 名前 | 学年 | ポジション | 中学所属チーム |
1 | 大野 稼頭央 | 3 | 投手 | 龍郷町立龍南中 |
2 | 西田 心太朗 | 3 | 捕手 | 奄美市立金久中 |
3 | 田邊 瑛吉 | 2 | 内野手 | 奄美市立朝日中 |
4 | 有馬 航大 | 2 | 内野手 | 奄美市立小宿中 |
5 | 前山 龍之助 | 3 | 内野手 | 奄美市立朝日中 |
6 | 武田 涼雅 | 3 | 内野手 | 奄美市立朝日中 |
7 | 青木 蓮 | 3 | 外野手 | 奄美市立朝日中 |
8 | 中 優斗 | 3 | 外野手 | 笠利町立笠利中 |
9 | 直江 朝日 | 3 | 外野手 | 伊仙町立伊仙中 |
10 | 白畑 勝喜郎 | 3 | 外野手 | 龍郷町立龍南中 |
11 | 関 凛太朗 | 2 | 内野手 | 奄美市立朝日中 |
12 | 粟飯原 雄人 | 3 | 内野手 | 尼崎市立園田東中(兵庫) |
13 | 美島 永宝 | 3 | 内野手 | 奄美市立金久中 |
14 | 上原 賢寿郎 | 3 | 内野手 | 奄美市立金久中 |
15 | 体岡 大地 | 2 | 内野手 | 喜界町立喜界中 |
16 | 屋井 智希 | 3 | 内野手 | 奄美市立金久中 |
17 | 竹山 陸斗 | 3 | 外野手 | 龍郷町立赤穂中 |
18 | 山下 侍真 | 3 | 外野手 | 奄美市立赤木名中 |
19 | 田畑 翔琉 | 2 | 外野手 | 奄美市立金久中 |
20 | 川﨑 大雅 | 3 | 外野手 | 奄美市立朝日中 |
メンバーの見どころ
選手の出身地を見てみると、ほぼ全員が奄美大島出身の選手。
2014年当初小学生だったメンバーは10人近くが甲子園で大島の奮闘を目の当たりにし、みんなで島から甲子園に行くという目標が今年、ついに達成した。
なんとも心温まる話だ。
大野を中心に九州大会準優勝を果たしたが、「全体的にもっとレベルアップしないと、全国では厳しい」と塗木監督はチームの底上げを目指してきた。
投手面
鹿児島県大会初戦から九州大会準々決勝までの9試合を1人で投げ切った、エース・大野がチームの原動力になった。
146キロの直球を武器に7試合で2桁奪三振を記録。
速球を主体に力で押し出すだけでなく、九州大会準々決勝では変化球で緩急も用いて興南を完封。
変幻自在の投球術を身につけ、さらにステージが上がった印象だ。
投球制限ルールのため登板を回避した準決勝と決勝は、前山から武田への右腕リレーでしのいだ。
前山は技巧派。
ショートからロングリリーフした武田は、昨秋の時点で球速は130キロに満たなかったが、投手経験が少ないため伸びしろは十分。
さらに中、関、白畑も控えている。
投手陣は結果を出せたが、九州大会で5試合で10失策と守りは乱れた。
エース・大野の球数を減らすためにも、守備の強化は最たる課題と言えるだろう。
打撃面
長打力のある3番・武田、勝負強い4番・西田、5番・中のクリーンナップが攻撃の中心となるが、昨秋の大会では下位打線からチャンスメイクして上位で得点するパターンが多かった。
塗木監督がキーマンに挙げる直江は9番ながら、長打力もありセーフティーバントも決めるなどバリエーションが豊富。
1番・有馬は足があり、2番に入る大野は昨秋は4割に迫る高打率と、投打でチームの中心となる。
九州大会準決勝の有田工戦は、序盤に6失点しながら6回に5得点で逆転。
九州国際大付との決勝も1-12から最終回に5得点した。
投手が注目されがちだが、打線もビッグイニングをつくり、逆転する力がある。
そしてもう1つの持ち味は終盤まで切れない集中力。
鹿児島県大会の準決勝(樟南戦)と決勝(鹿児島城西戦)は延長13回タイブレークの接戦を制し、九州大会でも初戦で大分舞鶴を再試合の末に破った。
勝ち上がりを見てみると楽な試合はほとんど無いね~。
それだけ勝負強さが際立ってるってことよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
なんかドラマやアニメに出てきそうな素敵なチームだと思いました。
8年ぶりに地元の奄美大島を盛り上げる存在として甲子園では躍進を期待しています。
ちなみに筆者は甲子園まで応援に駆け付ける予定です。
今回は本記事をご覧いただきありがとうございました。
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