野球漫画の中でも人気が高いMAJORをご存じの方は多いと思います。
作り話ではあるものの、リアルの高校野球と直結するようなシーンも少なくない。
今回はそのMAJORで筆者が勉強になりそうなシーンを選んでみました。
ネタバレが嫌な人は即回れ右でお願いします!
MAJORの概要
主人公である茂野吾郎の半生を描いた作品で、彼の成長とともに所属するチームを情熱で突き動かし、チームが一丸となって目標に向かって前進していくのが、本作の基本的なスタイルである。
「友情」や「努力」といった少年漫画として普遍的なテーマを扱いながら、「家族」「逆境」といった『サンデー』の独自性も出た作品となっている。「逆境」は乗り越えられる主要テーマの一種であるため、吾郎の入団するチームは何かしらの問題を抱えた弱小チームであることが多い。
桑田真澄や井川慶、岩村明憲、田中将大、前田健太ら現役・元プロ野球選手にもファンが多い。
『週刊少年サンデー』2015年15号より、茂野吾郎の息子・茂野大吾が主人公の続編『MAJOR 2nd』が連載中。
Wikipediaから引用
MAJORを見たことない人用に説明すると上記の通りになります。
茂野吾郎がチームの絶対的中心人物となって、メンバーと共に高め合う良い作品です。
仲間を信頼しないと勝負事には勝てない
野球は能力だけでは勝てない代表的な部分はこれだと思います。
茂野吾郎と佐藤寿也が海堂高校のセレクションで知らない人とチームを組んで試合をするテストがありました。
計4チームあり、トーナメントで優勝したチームのメンバー全員がセレクション合格となります。
ところが吾郎のチームは中々リズムが嚙み合わず、揉めあいになることも。
吾郎はチームメイトを信頼できずに代わりに打席に立とうとして寿也が止める。
ここで寿也から上記のセリフが飛び出す。
「お互いを信じ合えないチームは、最後まで勝ち残れやしない!」
まさにその通りです。
チーム全体が同じ方向性を向いてないと、いずれ試合中にボロが出ます。
強豪校が格下相手に敗れるときは、信頼関係の構築が不十分の場合もある。
筆者も実際に野球をやってみて思ったのは、仲間を信じる心がプレイに影響するウエイトって意外と大きい。
やっぱり信頼関係は大事!
他人からやらされてる練習では上手くならない
MAJORの中で1番心に刺さったのがこの名シーン。
野球の練習をキツイと感じてる人には絶対共感できそうな言葉だと思います。
「他人にやらされてた練習を努力とは言わねえだろ」
まさに仰る通り。
このシーンは海堂高校で、寺門が野球を辞めたいと言った時に吾郎が放った言葉です。
原因は吾郎や寿也みたいに凄い選手になりたいと努力しても、全然上手くいかないとのこと。
寺門の言う努力はあくまでキツイ練習を耐えたことにあり、吾郎は自主性の無さを指摘したのではないでしょうか。
筆者みたいに野球が下手な人はついつい自分に才能が無いと思いがちだけど、そもそも努力しようとしてないことが多い。
天才と呼ばれる選手も楽をしたのではなく、血のにじむような努力をしたから上手くなったのです。
上手くなりたければ、上手い選手の真似をしたり、並みの選手の倍は努力しなければならない。
この記事を見ている人の中で野球が上手くなりたいと思ってる人は、僕みたいな高校野球から逃げたチキンにならないように努力しましょう。
レギュラーになれなくても、努力した経験は今後に活きるはずです!
そういう意味でも吾郎の言葉には感銘を受けました。
球が速いだけでは1人前の投手になれない
140キロを投げれるのに通用しなかったり、120キロ程度なのに強豪を抑えられたりなど。
投手はスピードだけでは通用しないというのが、吾郎の父(義理)・茂野英毅の言葉に表れている。
「キレのある速い球をコントロールできる奴はほんの一握りだ。」
こう言った経緯は吾郎の辛い過去にある。
吾郎は小学生の時に右肩を壊し、野球を続けることが絶望的になった。
そこでなんと左利きに転向する荒業を成功し、左投でも130キロは投げれるように。
ただ、利き腕にあった指先の繊細さが左手では補えず、スピードはあっても回転数が少ない棒球になってしまったのだ。
利き腕を変えるだけでも凄いし、中学レベルで130キロ台なら全然抑えられるけど、上のレベルになると話は違う。
大谷の164キロのストレートが糸井に打たれたのも、キレを出す前に打席に到達しなかったのが原因。
逆に言えば、球が遅くても回転数が多ければ十分投手の素質があるということ。
キレのあるストレートを持つ代表的な投手は阪神OBの藤川球児。
「火の玉ストレート」と呼ばれる球で、相手打者にストレートオンリーでも三振を奪うほどだ。
パワプロでステータスより特殊能力が重視されるのもこういうところから来てるかもしれない。
肩が強くなくても捕手は務まる
すみません、このシーンだけはMAJORセカンドから持ってきました。
吾郎の息子である大吾は父と比べて野球が上手くない一般的な男の子。
寿也の息子の光に捕手を勧められたのをきっかけに捕手を始める。
大吾の1番の弱点は肩が弱いことで本人も深刻に悩んでいた。
そこで大人になった寿也からこんなアドバイスを受ける。
「スローイングは工夫と練習で誰だって克服できるし、強肩に見せることだってできる。」
弱肩がハンデではないというのは、筆者も知らなかった意外な事実でした。
でもよく振り返れば、遠投は意味がないと聞いたことがある。
寿也はこのセリフ以外にも塁間の対角線を投げられれば十分と言っていた。
要は低く強いボールが投げられれば良い。
筆者も内野ノックでコーチに言われたのは、1塁に届かなそうならワンバンで強いボール投げろと。
無理にノーバンで投げても山なりになって1塁への到達時間が遅れる。
実際にワンバンと山なりのノーバンでは、ワンバンの正確な送球の方が山なりのノーバンより0.2秒早い。
0.2秒の間にランナーは約2メートルも進むのでこの差は大きい。
大吾も外野からワンバンのストライク送球でタッチアップのランナーを刺した。
野球ではイチローみたいなレーザービームは求められていないのだ。
栄冠ナイン勢は強肩より好リードの方を望みますもんねw
肩が弱いと悩んでる人にとって、寿也のセリフは結構響くのでは。
野球バカになりすぎると恋愛に疎くなるw(ネタ)
このシーンに関してはほぼほぼネタ(この記事のテーマに関係ない)ですw
吾郎の活躍ぶりが目立つけど、清水薫の乙女心もMAJORの見どころである。
吾郎と薫の出会った当初の仲は最悪でしたが、野球を通して薫の吾郎への態度に変化が現れ始めます。
けど吾郎は薫の気持ちに気付くことが無く、出会ってから10年の月日が経ってしまう。
野球に熱中しすぎるあまり、女子の恋心には目も行かない。
恋愛経験が無い筆者からしたら、自分のことを想ってくれる女子がそばにいるのは羨ましすぎるぞ。
この漫画を見て思うのは、人って誰かと一緒に共通の目標(この場合は野球)を乗り越えると男女の仲って急激に深まるものなのかなって思う。(どうでもいい話ですまん)
実際に文化祭や体育祭が終わってからカップルが増える現象があるから絶対そう。
薫は鈍感な吾郎に対しても、「野球に熱中してる吾郎が好き」となんともロマンチックな気持ちを持っている。
男っ気が強い薫が10年間も同じ相手を想い続ける一途なところがすごく可愛い。
まとめ
いかがだったでしょうか。
野球漫画はただの娯楽だけではなく、勉強になるところも多々あります。
友情、努力という大事なことを学ばせてくれるMAJORは本当に素晴らしい。
現在は吾郎の息子・大吾編が続いてるので非常に楽しみですね。
今回は本記事をご覧いただきありがとうございました。
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