先日、ロッテに入団してわずか3年の佐々木郎希が完全試合という偉業を達成した。
昨年首位のオリックス相手に13連続奪三振を奪うなど、言葉が無いくらい圧巻すぎるピッチング。
早くもメジャーから注目されている逸材中の逸材だ。
もしかしたら現在エンゼルスで大活躍している大谷翔平を超すかもしれない。
そこで今回は佐々木郎希がどんな選手か改めてまとめてみました。
佐々木郎希のプロフィール
生年月日 2001年11月3日
出身地 岩手県陸前高田市
身長 190センチ
年俸 3000万円(2022年)
背番号 17(千葉ロッテマリーンズ/投手)
学歴 岩手県立大船渡高等学校、 陸前高田市立高田小学校、 大船渡市立第一中学校、 大船渡市立猪川小学校
Wikipediaから引用
これまでのエピソード
小学3年生から地元の高田野球スポーツ少年団で野球を始めた。
2011年3月11日の東日本大震災の影響で実家が流され、小学4年生で大船渡市に引っ越しし、猪川小学校に転校。
中学時代は2年でエースナンバーを背負うものの、疲労骨折が判明し、半年は治療に専念。
ケガから復帰した中学3年時では、念願の全国大会で自己最速の141キロを計測した。
高校進学の時期に県外のいろんな高校に声を掛けられ、中には大阪桐蔭からもスカウトがやってきた。
でも佐々木は地元の仲間と甲子園を目指したいと断り、大船渡高校に進学する。
能力の高さを買われ、1年生夏から公式戦デビューで剛腕ぶりを披露。
1年夏は147キロ、2年夏に154キロと尋常ではない球速を出した。
だが、チームは1年、2年の夏ともに3回戦で敗れ、2年まででは佐々木の存在を知らぬ者も少なくなかった。
実際に筆者も恥ずかしながら、佐々木が高校3年生になるまで彼を知らなかった(野球ファン失格)💦
3年時には高校生が前人未到の最速163キロを計測し、世間をどよめかせた。
そこからついた愛称は「令和の怪物」として親しまれている。
最後の集大成として挑んだ3年夏は決勝まで勝ち進んだが、故障対策で佐々木は登板を回避した影響もあってか、チームは惜しくも破れ夢の甲子園には届かず。
この登板回避については当時賛否両論を呼びましたが、個人的な意見では佐々木の将来のことを考えた監督のファインプレーだと思います。
のちの2019年ドラフトでは、千葉ロッテマリーンズから1位指名で入団を果たす。
将来を大いに期待されてる佐々木でも、プロ野球の世界では初めから上手くいってたわけではない。
最速163キロの怪物でも1年目の登板はゼロで井口監督が「試合レベルに達していない」と辛口だ。
高卒新人の1年目は土台作りに専念するのは一般的だけど、佐々木のような怪物投手でも投げさせてもらえないあたり、プロ野球の厳しさを感じる。
それでも入団当初の基礎固めが完全試合という大きな飛躍に繋がったんだと思う。
佐々木郎希の凄いところ
ここからは佐々木郎希の魅力について語っていきます。
何といってもストレート
佐々木の凄いところで最初に思い浮かぶのは、何といってもストレート。
今年に入って、最速が164キロと飛びぬけている。
その最速は高校時代と比べて1キロ程度なのだが、高校時代から変わったのが常速。
プロに入って、160キロを連発できるようになった。
投手のメーターを図るときに最高球速を気にするけど、同じ140キロ投手でも常時140キロ近く投げれるのとたまに140キロ近く投げるのでは意味が違う。
その点、佐々木は球速が安定してきた。
球速安定という特殊能力は先発投手を務めるうえで不可欠。
初完投した完全試合以降も安心して任せられるほど、ストレートの威力は凄まじい。
それだけでなく、しっかり空振りを取れるストレートなのが佐々木の魅力だ。
大谷翔平で例えると彼も160キロのストレートを投げるのになぜかバットに当てられる。
どういうことかと言うと、大谷のストレートは速すぎてボールのキレを感じさせる前に打者に到達してしまうのだ。
プロの打者は球威の違いでボールに対応できるので、速くても球質に問題があると、はじき返されてしまう。
分かりやすく説明すると、バッティングセンターの剛速球は打てるのに人が投げる球は打てないみたいな感じ。
その点、佐々木はキレも出し切るので凄すぎる。
落差の激しい変化球
佐々木の持ち球は
- カーブ
- フォーク
- スライダー
- チェンジアップ
ただ、チェンジアップはプロであまり投げてるのを見かけないので、実質3種類かと思われます。
これから増やしていけば本当に手がつけられなくなりそう。
特にフォークの落差と来たらエモすぎる!
オリックス戦で強打者の杉本裕太郎を手玉に取るほどだ。
奥川恭伸も140キロ近いチェンジアップを投げてたけど佐々木のフォークの球速は…
なんてったって146キロですからたまげましたよ。
打者からしたら完全に消える魔球と言ってもいいでしょう。
こんなのプロでも打てるわけないって。
力みが無い
佐々木が依然と大きく変わっていたところは力みのなさ。
去年までは三振を奪いつつも、途中で力みが生じてフォアボールを出したり、シュート回転してしまう場面もあった。
しかし、今年に入って投球フォームがブレずにポンポンとストライクが入るようになった。
ストライクが入ることで、気持ちにも余裕が出ている。
ただでさえ、威力がありすぎるストレートがコーナーに決まると打てやしない。
高校時代から課題だった力みが抜けて、投球リズムが大幅に成長した。
速球投手にありがちなのが、ボールの威力をコントロール出来ずに自滅するパターン。
藤浪晋太郎が良い例だ。(失礼な言い方で申し訳ない)
速いだけでは勝てない部分を佐々木は補い、完全試合の日も力感のないフォームで投げぬいた。
ここからフォームが完全に固まれば、またいつか完全試合をやってのけそうな予感。
佐々木の球を受けた松川虎生も凄かった
意外と忘れがちなのが捕手の存在。
佐々木が完全試合を達成した日にリードしていたのはなんとルーキーの松川虎生だ。
つい最近、高校生だった選手が完全試合の捕手ってヤバすぎですよ⁉
さすがはドラフト1位で指名されるだけあるなって思った。
捕手って目立たないけど、投手の能力を引き出すのに欠かせない存在。
佐々木の圧巻の投球と松川の好リードがあってこその偉業なのだ。
パスボールをしただけで、完全試合が無くなるプレッシャーの中でどんなメンタルをしてやがんだ。
既にベテランの正捕手に成り上がってる感じがする。
具体的に言うと、捕手はリード、投手への声掛け、守備の指示出し、盗塁を指すなど思ってる以上に重労働なポジション。
このうちのどれかでも怠ったら投手が有能でも勝てない。
それを踏まえたら松川は本当に新人捕手なのか疑いたくなるくらい完璧だった。
まとめ
いかがだったでしょうか。
プロに入ってそこまで日が経たないうちに、佐々木は球団が望むこと以上のことを達成。
千葉ロッテはとんでもない若者選手を2人も獲得してしまったなー。
これからが非常に楽しみです。
今回は本記事をご覧いただきありがとうございました。
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