高校野球ファンの皆さん、おはようございます、こんにちは、こんばんは。
ここ1か月野球専用のブログを書かせてもらっている野球人です。
静岡県の高校野球では秋季大会の日程が全て終わり、上位3校が東海大会に臨むという形になりました。
地区大会から県大会まで本当に白熱とした試合が多く、夏の余韻を忘れ去られるぐらいに良い戦いが繰り広げられた。
今年は去年と違って、県大会の出場枠が大幅に増え、地区大会は代表校が決まった時点で打ち切り、敗者復活戦も1回勝てば県大会に行ける仕組みになっています。
これに関しては、すごい良いことだと思います。
今までだと、県大会出場校が決まったのに決勝までやったり、敗者復活戦が長かったりと、ハードスケジュールになっていたので改善されて何より。
今回は日大三島、聖隷クリストファー、静岡、この3校が見事に東海大会出場を決めました。
本記事はこの3校にベスト4の浜松西を加えた4校をレポートしていこうと思う。
日大三島
戦歴
- 東部地区大会 1回戦 5-3 富士宮北
- 東部地区大会 2回戦 3-2 三島南
- 静岡県大会 2回戦 10-1 藤枝北
- 静岡県大会 3回戦 11-0 三島北
- 静岡県大会 準々決勝 10×-9 掛川西
- 静岡県大会 準決勝 5×-2 静岡
- 静岡県大会 決勝 7-2 聖隷クリストファー
戦評
今年の秋季大会で38年ぶりに優勝を果たした日大三島高校。
報徳学園を18度甲子園に導いた永田裕治氏が監督に就任し、県外からも選手が集まっていると聞いて、そこそこ強くなってるだろうなと思ったら、まさか優勝をするとは予想していなかった。
地区大会では接戦になっていたものの、県大会に入ってから持ち味である打線が開花。
特に準々決勝からはここぞという場面での打撃が光っている。
掛川西戦では、乱打戦の末にサヨナラタイムリーを放ち勝利。
準決勝の静岡戦では2-2の同点から1年生の池口奏がサヨナラ3ランを放った。
その勢いのまま、決勝の聖隷クリストファー戦でも京井と池口のホームランを含め7得点。
最高の形で東海大会につなげた。
このチームのキーマンはエースで4番の松永陽登と1年生スラッガーとも呼べる池口奏だと考える。
松永は準決勝で139球を投げて疲労がたまっていたはずだが、決勝でも完投し、9回2失点の活躍を見せた。
池口も準決勝と決勝でホームランを放つなど、只者ではないような貫録を漂わせた。
私立高ではあるが、地元から応援されているチームなので是非とも甲子園の切符を掴んでほしい。
聖隷クリストファー
戦歴
- 西部地区大会 1回戦 5-1 小笠
- 西部地区大会 2回戦 10-5 掛川東
- 静岡県大会 2回戦 12-1 桐陽
- 静岡県大会 3回戦 2-0 浜松工業
- 静岡県大会 準々決勝 4-3 静岡市立
- 静岡県大会 準決勝 2×-1 浜松西
- 静岡県大会 決勝 2-7 日大三島
戦評
2年前の秋季大会では惜しくもベスト4で止まった聖隷クリストファーが準優勝を果たし、東海大会出場を決めた。
最近、浜松市では話題になっている強豪校。
浜松商業・掛川西を合わせて計8度の甲子園出場に貢献した上村敏正監督が指揮を執っている。
昨年の独自大会で優勝したが、コロナの関係で甲子園に行けなかった聖隷は先輩の分も合わせて選抜への切符を目指す。
予選の戦いぶりを見て、地区大会は順当に快勝しているけど、県大会に入ってからは我慢を強いられる試合も多かった。
そんな中でも聖隷を準優勝に導いた立役者は間違いなくエースの弓達だと思う。
彼は地区予選から県大会決勝の8回まで1人で投げぬいており、準々決勝の静岡市立戦では同点タイムリー、準決勝の浜松西戦では先制打とサヨナラ打を放った。
上村監督も「彼がダメだったらそこまで。」と言わせるほどの信頼を得ている。
ただ、裏を返せば弓達君頼みになっている気もするので、チームとしては東海大会で投手を援護できるように打線に磨きをかけるべきだろう。
そして独自大会で幻となった甲子園初出場をなんとしてでも掴み取ってくれることを願っている。
静岡
戦歴
- 静岡県大会 2回戦 7-2 誠恵
- 静岡県大会 3回戦 4-1 加藤学園
- 静岡県大会 準々決勝 6-3 科学技術
- 静岡県大会 準決勝 2-5× 日大三島
- 静岡県大会 3位決定戦 9-6 浜松西
戦評
静岡県民なら誰もが知ってる野球の名門校、通称「静高」。
今年の夏に甲子園に出たばかりで秋は地区大会免除となり、県大会からの登場となった。
勝ち上がり自体はコールド勝ちという圧勝したような試合は無かったが、静高らしい安定した投手陣と打撃で順当に勝ち進む。
準決勝では日大三島にサヨナラ負けを喫したものの3位決定戦で浜松西を破り、なんとか東海大会出場を果たした。
静高は今年の春、栗林監督から池田監督に代わっても相変わらず強い。
夏の甲子園が初戦負けだっただけに次の選抜にかける気持ちは強いだろう。
その中で秋季大会を振り返って注目したいところは投打で活躍する吉田優飛。
前チームのエース高須大雅の球速を上回る147キロのスピードボールを持っている。
3回戦の加藤学園戦では、公式戦初先発し、9回1失点で完投した。
3位決定戦の浜松西戦でもソロホームランを含めた4安打4打点で大活躍。
来年のドラフト候補にもなっている逸材だ。
そのほかにも前チームからレギュラーで守りが安定している山岸と山本や4番を打っている袴田など注目選手がたくさんいる。
例年以上の実力を見せつけて全国レベルに対抗してほしい。
浜松西
戦歴
- 西部地区大会 1回戦 9-2 磐田南
- 西部地区大会 2回戦 11-1 浜松南
- 西部地区大会 3回戦 5-6 浜松開誠館
- 敗者復活戦 8-3 浜松湖東
- 静岡県大会 1回戦 8-2 吉原
- 静岡県大会 2回戦 6-1 城南静岡
- 静岡県大会 3回戦 2-1 静岡商業
- 静岡県大会 準々決勝 5×-4 沼津東
- 静岡県大会 準決勝 1-2× 聖隷クリストファー
- 静岡県大会 3位決定戦 6-9 静岡
戦評
紹介してる4校の中で1番頑張っている印象を持つのがこの浜松西高校。
地区大会で1回浜松開誠館に敗れているが、秋は夏の1発勝負と違ってありがたいことに敗者復活戦がある。
それを含めると3位決定戦まで勝ち進んで10試合もやったことになるのだから、相当粘り強くて凄いことだと思う。
しかし、準決勝と3位決定戦で敗退してしまい、惜しくも東海大会出場とはならなかった。
とはいえ、県大会では東海大会に出場予定の3校に引けを取らないほどの総合力の高さを見せつけた。
注目すべきところは投手陣の充実ぶり。
エースの林を中心に最速141キロを誇る牧野や変化球の切れがいい浜口など投手層が厚い。
夏の大会から秋の大会になってよくあるのが、3年生が抜けた分、戦力が衰えてしまうことなのだが、浜松西に関してはそれを感じさせないほどの戦力だ。
そして浜松西のチーム力は聖隷クリストファー同様に接戦を勝ち抜ける力がある。
3回戦の静岡商業戦や準々決勝の沼津東戦など、厳しい試合でも自分たちの気迫で相手を飲み込める。
佐藤光監督もほめたたえていたところだ。
投手陣だけでなく打撃の面でも静岡戦でリードを奪われながらもビッグイニングで相手を慌てさせる打線は強い。
東海大会には出れなくても去年の三島南のように21世紀枠でチャンスが転がってくるかもしれない。
そうなったときはきっと甲子園を沸かせるチームになっていることでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
選抜出場を懸けた東海大会が待ちきれなくなりましたね。
この記事で紹介した4校に共通しているところはやはり頼れる投手の存在。
今大会を見ているとどうも気になるのが接戦の試合が多いこと。
コールド勝ちが少なく、我慢を強いられる試合が多く見られた。
静岡勢が全国に通用しない原因はこういうところかもしれません。
時の運という場合もありますが、それはある程度強いチームの話。
なので東海大会では県大会の貧打を覆すような打線を期待しています。
そして2校の枠を懸けて静岡勢が残ってくれることを願うばかりです。
今回は本記事をご覧いただきありがとうございました。
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