高校野球の春季静岡県大会では、ついにベスト8が出揃いました。
静岡県はいつも公立優勢で上位には私立校が少ないけど、今年はコロナで公立勢が練習を制限されたせいかベスト8は私立が5校と多めに。
夏はノーシード爆弾が次々と出てきそうな予感です。
以前、どこがシード権を獲得するのか予想した記事を書きましたが、ことごとく外れましたw
まあそう簡単に当たったら面白くないですからね。
今回は春季静岡県大会でベスト8に残ったチームの特徴や見どころをまとめてみました。
シード校一覧
- 掛川東
- 浜松工業
- 静岡
- 常葉大橘
- 御殿場西
- 静清
- 浜松開誠館
- 日大三島
各チームの見どころ
掛川東
- 西部大会2回戦 6-4 天竜
- 西部大会3回戦 3-16 常葉大菊川
- 敗者復活戦 11-1 湖西
- 県大会1回戦 9-1 誠恵
- 県大会2回戦 5-4 駿河総合
- 県大会3回戦 6-5 加藤学園
昨春(2021年)の東海大会で優勝した掛川西に隠れてるけど、掛川東も県内では強豪の公立校として知られています。
選手はほとんど掛川市内出身の選手で構成されており、毎年安定した強さを誇っている。
3月の練習試合ではなんと甲子園常連の作新学院を倒した。
今大会では常葉大菊川に敗れるも、敗者復活戦からベスト8まで這い上がってきた。
いつもと違うのは接戦での粘り強さ。
加藤学園戦でもリードされながらすぐさま追いつくを繰り返し、最終的には継続試合で勝利をものにした。
今年に限らず昨春は常葉大菊川に辛勝、昨夏も浜松開誠館を完封するなどの実績を持つ。
今まで上位に来なかったのが不思議なくらい力のあるチームなので、夏には番狂わせを期待したい。
浜松工業
- 西部大会2回戦 13-1 浜松学院
- 西部大会3回戦 6-2 浜松湖南
- 県大会2回戦 7-0 焼津水産
- 県大会3回戦 8-4 島田樟誠
浜松勢は2002年の興誠(浜松学院)以来甲子園から遠ざかっている。
その浜松の中で甲子園出場に期待がかかるのが浜松工業。
2019年の夏に県ベスト4、2021年春には県3位と安定した実績を残す。
今大会も西部初戦では昨秋の市内大会決勝で敗れた浜松学院に13-1と圧勝。
その後も勝ち進み、島田樟誠の好投手を打ち崩してシード権を獲得した。
浜松工業のメンバーには中学軟式で浜松選抜に選ばれた選手や、ボーイズで全国大会に出場したり県選抜に選ばれた選手が多く揃っている。
地元・浜松の選りすぐりの選手が集まってるだけに夏への期待が高まる。
静岡
- 中部大会1回戦 13-6 清水桜ケ丘
- 中部大会2回戦 19-0 焼津中央
- 県大会2回戦 3-2 浜松西
- 県大会3回戦 8-7 飛龍
甲子園常連の静岡は今年も無事にシード権を獲得。
県大会は快勝と言える試合内容ではなく、むしろ苦しい試合が続いたけど結局勝ててしまうところが名門らしい。
例年通り、メンバーも中学時代に県内で名を上げた選手がズラリと揃う。
最速147キロを放る吉田はまだまだ粗削りなところもあるけど、彼の投球が安定すれば静岡県大会では順当に勝ち進めるだろう。
野手陣は前チームもレギュラーだった山本と山岸が引っ張る。
静岡高校は毎回甲子園で苦戦を強いられているので、今年はそのリベンジを果たすためにまずは県を突破したいところ。
常葉大橘
- 中部大会1回戦 6-4 静岡学園
- 中部大会2回戦 11-1 島田
- 県大会2回戦 6-1 沼津商業
- 県大会3回戦 13-3 三島北
2012年以来甲子園が遠ざかっている常葉大橘がシード権を獲得。
阪神タイガースの高橋遥人選手の母校でもあります。
静岡県は群雄割拠で安定した成績を残すのが難しい中で、2020年からは高橋利和監督が就任。
高橋監督は2018年に常葉大菊川を甲子園ベスト16に導いた優秀な監督です。
メンバーも附属中学の選手や、ボーイズで村瀬杯県選抜に選ばれた選手、小学生時代にスワローズジュニアを経験した選手などが揃っています。
私立と言えど、地元選手が大半を占める。
同じ常葉グループの常葉大菊川とともに久しぶりの甲子園出場を目指す。
御殿場西
- 東部大会2回戦 18-1 沼津城北
- 東部大会3回戦 7-4 三島南
- 県大会2回戦 7-5 常葉大菊川
- 県大会3回戦 5-1 浜松城北工業
2007年に常葉大菊川を全国優勝に導いた森下監督が指導している御殿場西。
意外にも森下監督が就任してから初めてのシード権獲得。
今大会の勝ち上がりからも分かるように強豪を倒し、夏に向けて自信が高まる。
県大会2回戦では森下監督の教え子・石岡監督が率いる常葉大菊川を破った。
高校野球は監督で決まると言われるだけに、メンバーも県内のいろんな所から集まっている。
チームの方針は常葉大菊川から変わらずにフルスイング野球を貫く。
東部地区の日大三島や加藤学園に続いて甲子園出場を目指す。
静清
- 中部大会1回戦 9-2 静岡大成
- 中部大会2回戦 2-1 島田樟誠
- 県大会2回戦 8-1 吉原
- 県大会3回戦 6-0 磐田東
2011年の選抜出場から甲子園が中々遠くなる中で、シード権を獲得した。
今大会では失点の少なさがベスト8まで勝ち上がった要因だと思う。
中部大会2回戦では昨夏準優勝の東海大翔洋を倒し勢いに乗っている島田樟誠を撃破。
県大会3回戦でも昨夏のベスト4に残った磐田東を完封に抑えた。
昨秋はコロナで辞退したため、夏に懸ける想いは強いだろう。
メンバーは県外出身が多くを占め、今急成長を遂げているのが伊東洸佑。
磐田東戦でサイクル安打を達成し、夏もクリーンナップでチームを勝利に導く。
浜松開誠館
- 西部大会2回戦 8-1 浜松湖北
- 西部大会3回戦 11-0 浜松江之島
- 県大会2回戦 12-0 富士
- 県大会3回戦 3-0 島田商業
浜松開誠館は創部24年目で初のシード権を獲得した。
今大会の勝ち上がりは完璧ともいえる内容でここまでわずか1失点。
元プロ野球選手の指導者が4人も揃っていて、近年頭角を現している。
メンバーも粒ぞろいで、中でも頼もしいのがエース左腕の山口祥吾。
元々は控え投手だったけど、安定性が増し球速も138キロまで伸ばした。
浜松江之島戦では5回パーフェクト、古豪の島田商業にも被安打はわずかに3と危なげない。
静岡県では数少ない攻撃型のチームなので、新鋭校として期待がかかる。
日大三島
- 県大会2回戦 6-0 横須賀
- 県大会3回戦 10-8 富士宮東
選抜から帰ってきた日大三島も負けることなくシード権獲得。
報徳学園を18度甲子園に導いた永田監督が2020年春に日大三島に就任。
永田監督が来てからチームは着実に力をつけ、昨秋は東海優勝。
今大会はシード権獲得までにわずか2試合のみだったけど、富士宮東戦は壮絶な打撃戦となった。
日大三島のエース・松永はケガもあったと思うが、突如乱れることも少なくないのでそこが課題だ。
レギュラー争いが活発で選抜で好調だった京井がメンバーから外れたり、新1年生が初登板を経験したりと既に夏への戦いは始まっている。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今年はシード校の顔ぶれがフレッシュで夏が楽しみです。
コロナの影響で不運な学校もありましたが、夏は無事に大会が進行できると良いですね。
今回は本記事をご覧いただきありがとうございました。
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