和歌山県は人口が少ない地域の割に野球レベルがとても高いです。
智辯和歌山を筆頭にこれまで数々の歴史を刻んできました。
今回は2021年を中心に和歌山で何が起きたかを振り返っていこうと思います。
あくまでファン視点です
2021年夏に智辯和歌山が甲子園優勝
記憶にも新しい2021年の夏は智辯和歌山が決勝で兄弟校の智辯学園との智辯対決を制し、21年ぶり3回目の優勝を果たしました。
しかも9-2と大差での勝利。
この年はベスト4が近畿勢独占ということで大きな話題となりました。
優勝校の智辯和歌山は1学年約10人程度の少数精鋭で、1人あたりの練習量が多いのも強さの秘訣だと思います。
加えて監督も高嶋仁さんから中谷仁さんに変わっても、相変わらず甲子園での戦いは熟知されているようです。
中谷監督は自身の経験を活かして高校卒業後を見据えた指導に取り組んでいます。
なぜなら前から言われている「智辯和歌山出身の選手はプロで大成しない」という要素を払拭するため。
智辯和歌山の少数精鋭は出場チャンスが多い分、選手の競争心を削り、部員の多い大学野球で傲慢さを出してしまうのが原因だと考える。
そこで中谷監督は選手との対話を増やして「なぜこういうことをしなければならないのか」を説明し、今の時代に合った良い指導法を貫いた。
2021年の優勝も選手と監督との信頼関係が身を結んだのではないかと思う。
2021年秋に市立和歌山からドラフト1位が2人
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和歌山県は智辯和歌山だけではない。
同地区のライバル、市立和歌山の戦力も凄まじい。
2021年のドラフトではMAX152キロの剛腕・小園健太(DeNA)と好リード捕手の松川虎生(ロッテ)がダブルでドラフト1位に指名されました。
市立の学校ながら近場の大阪からも選手が集まるほどの名門校です。
実際に小園選手と松川選手は大阪の貝塚ヤング出身です。
チームとしても2021年春に選抜出場を果たしました。
今年もMAX149キロを放る米田天翼を擁して、2022年春の選抜に出場したのでまだまだ楽しみなチームです。
強力な戦力に加えて市立和歌山の躍進には半田真一監督の指導も大きい。
野球は技術だけで勝てないことから人間力を磨く指導をしています。
時には優しく時には厳しく。
試合中もミスした選手を責めずに励ましてモチベーションを上げる良い監督さんです。
智辯和歌山もこんなレベルが高いチームが同地区にいるなんて厄介でしょう。
2021年秋に和歌山東が躍進
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2021年秋に衝撃のニュースが飛び込む。
智辯和歌山が県大会の準決勝で敗れる波乱が…
しかも敗れた相手は市立和歌山でもなく甲子園出場歴がない和歌山東だった。
智辯和歌山を倒した勢いで近畿大会でも決勝まで勝ち進み初の甲子園出場を掴んだ。
和歌山東は2010に軟式から硬式に転向し、まだ歴史は浅い。
それどころか最初は途中でやめる部員も多く、部として成立するのもままならないくらいだった。
そこで米原監督は野球を好きになってもらうように本音を包み隠して指導を始める。
選手との距離は徐々に縮まって今となってはもう途中で投げだす選手はいない。
そして米原監督は試合采配も上手く、智辯和歌山戦では相手打者の力量に合わせて小刻みな継投を起用し見事大物食いを果たした。
2022年春に智辯和歌山が大阪桐蔭を倒して近畿王者に
2021年秋、和歌山東に敗れた智辯和歌山はこんなことでは終わらない。
2022年の近畿大会では選抜で無双した大阪桐蔭を下し文句なしの優勝。
大阪桐蔭のスター選手である前田悠伍から初回にいきなり3点をもぎ取り、そのあとは投手陣が踏ん張って3-2。
智辯和歌山は和歌山東にやられた小刻みな継投を大阪桐蔭戦で披露し、秋の敗戦を十分に活かしている様子だった。
よく考えれば投手層が分厚い智辯和歌山にマシンガン継投なんてやられたら相手チームは溜まったものじゃないですね。
今度は大阪桐蔭がこの敗戦からどう成長するか見ものです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
和歌山県勢は夏に向けていろいろな伏線が揃いました(もちろん良い意味で)
いつも通りに智辯和歌山か、選抜で活躍した市立和歌山と和歌山東か、はたまた新たなダークホースの登場か。
考えるだけでワクワクしますね。
今回は本記事をご覧いただきありがとうございました。
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