4月現在は各都道府県でシード権をかけて球児が戦っています。
その前までは春の選抜大会が行われていました。
その選抜に出場した国学院久我山や広島商業などが既に地方予選で敗れる番狂わせが起こっている。
全国大会に出場したチームが次の大会であっけなく負けることは、毎年起こることで珍しいことではない。
今回は甲子園への春夏連続出場が難しい理由をまとめてみました。
相手に研究されるから
甲子園に出るということはそれだけ周りに注目されます。
試合をやっているおよそ3時間はずっとテレビに映りっぱなしなので、他校からしたらデータが取り放題です。
現代の高校野球においてデータ研究は必須。
実力が下回っていても相手がどんな野球をしているかを知ってるだけで結構大きく、対戦時に相手をよく観察すれば攻略法が見つかってくることも。
2012年に夏の甲子園で22奪三振を取った楽天の松井裕樹も翌年には徹底的なマークに遭い、最後の夏にはホームランを打たれるなどあっけなく敗退。
どれだけ春の甲子園で活躍したチームも夏に勝てるかは分からない。
今世間から最強と言われている大阪桐蔭も例外ではない。
単純に全部勝つのが難しいから
春夏連続出場が難しい理由は単純に勝ち続けられる確率が低いから。
どんなに強いチームでも10~20試合もやっていればいずれ負けるのは当然。
例えるならどんなに強打者でも10割打てる打者はいない、これと同じだ。
フリーバッティングでスローボールを打っていても、どこかで必ず打ち損じが発生する。
なので、これから待っている対戦相手が全試合格下でも勝ち続けるのは至難の業。
プロ野球でも同じ相手と3試合続けて対戦してるのに、日によってスコアや勝敗がバラバラなのも良い例。
秋に負けたチームも夏に向けて仕上げてきてるから
春の選抜大会は秋の地区大会時点での成績を参考に選ばれている。
つまり、選抜出場校が秋に倒した相手が春でも同じ状況とは限らない。
晴れて秋の地区大会で選抜出場有力となった学校と同じく、秋に敗れた学校も夏の甲子園に向けて死に物狂いで冬のトレーニングを越している。
中には秋を捨てて夏に照準を合わせているチームも少なくない。
去年の夏に優勝した智辯和歌山も方針は分からないが、夏に絞っていたような戦いぶりだった。
2021年に選抜出場した市立和歌山に秋は2敗したものの、春に7-1、夏の決勝は4-1といずれも相手打線を抑え込み、投手陣がかなりレベルアップしていた印象。
このように市立和歌山の目線で言うと、秋に勝った相手でも春や夏に当たったときは別のチームに変貌している可能性が高い。
けど、1つのチームが夏になると別人のようなチームになるのは、カッコよくて高校野球らしさが漂う。
勝って当たり前というプレッシャー
春の甲子園で活躍すればするほど嬉しい反面、これからも負けられないというプレッシャーが重荷になることも。
筆者も高校野球のネットニュースを見てても選抜で活躍したチームはここぞとばかりにたくさん記事に載っていて、世間の目という見えない重圧ものしかかってるんだろうなと思う。
今年の選抜には出てこなかったけど、智辯和歌山の中谷監督も「智辯和歌山ならどうせ勝てるんでしょ」っていう声と、負けたら何を言われるかわからないプレッシャーと戦いながら指導をしている。
負けるのが怖いという思いが少しあるだけでもプレーに影響が出るので、そういうメンタルケアも大変そうですね。
別に負けたところで選手が責められるわけないと分かっていても、無意識にファンや関係者の期待に応えたい気持ちは少なからずあるはずだ。
燃え尽き症候群
春夏連続出場が難しい理由の中で1番恐ろしいのが燃え尽き症候群。
言い方が悪いワード(燃え尽き症候群)ですが、実際に春の甲子園に出られただけで満足してしまうことチームもチラホラ。
決して夏の予選で手抜きをしてることは絶対ないと思いますが、甲子園に出るという大きな目標が春の時点で達成してしまうと、どうしても
最悪、夏に負けても大丈夫
という思考が脳裏を焼き付けかねない。
春の選抜で初めて1勝したチームの監督も甲子園から帰ってきてから、「チームが半分空気の抜けた風船みたいになってしまった」と語る。
どこのチームも夏はテンションMAXで迎える中、選抜で充実感を味わったチームがもう1度甲子園へっていうのが中々難しいものです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
甲子園は春夏連続出場が難しい分、夏に突然覚醒するチームも毎年見られるので、どこが勝つかわからない真剣勝負は本当に面白いです。
今年の夏はどこが勝ち上がるか楽しみですね。
今回は本記事をご覧いただきありがとうございました。
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