第94回選抜高校野球を振り返る

野球雑談

選抜高校野球の決勝まで全て終わり、振り返ってみると例年以上の波乱(いろんな意味で)が起こった大会でした。

夏と違い、春の選抜は秋の地区大会を参考に出場校を決めるので、甲子園までの期間が長く、春になるとチーム事情が大きく変わるのが選抜の面白いところです。

今回は選抜で起こったことをまとめてみました。

選抜高校野球で起こったこと 一覧

  • 大阪桐蔭が強すぎる
  • 近江が急遽出場
  • 聖隷クリストファーが落選
  • 前半までホームランが全然出なかった
  • 審判がジャッジミスに真摯な対応
  • 夜遅くにプレイボール
  • 延長戦が多発
  • 広島商業が辞退

大阪桐蔭が強すぎる

やはり今回の94回の選抜と言えば、大阪桐蔭の凄すぎる戦力に圧倒されました。

特に準々決勝からの戦いぶりが壮絶で3試合連続2桁得点と、抑えられる気配のない打線は見事としか言いようがない。

スコアを表すと

  • 1回戦  大阪桐蔭 3-1 鳴門
  • 準々決勝 大阪桐蔭 17-0 市立和歌山
  • 準決勝  大阪桐蔭 13-4 国学院久我山
  • 決勝   大阪桐蔭 18-1 近江

初戦の鳴門以外はこの点差で並みいる強豪相手にボロ勝ちは恐ろしい。

チームのホームラン数も11本と言葉が出ないほど…

逆に鳴門も実践練習無しでこの接戦を繰り広げられる力は抜群。

大阪桐蔭は攻・走・守すべてにおいて隙が無さすぎる。

投手陣も背番号1の別所、主に先発が多かった川原、など見ていて安心できる投手がズラリ。

あとは何といっても、新2年生の怪物左腕・前田

下級生とは思えないほど、完成度が高く将来のドラフト指名は手堅い選手だ。

ネット上では大阪桐蔭が強すぎてつまんないとの声もありますが、こういうずば抜けて強いチームがいるからこそ大会が盛り上がると思います。

下のツイートの意見には共感です。

近江が急遽出場し、決勝進出

これは衝撃のニュースでした。

選抜高校野球が開幕する2日前に京都国際がコロナでまさかの出場辞退となり、補欠校の近江が代わりに出ることになった。

急な出場決定に準備不足が心配されたが、そんな心配は無用なほどの戦いぶり。

初戦の長崎日大戦は8回まで、2点ビハインドに追い詰められるも、9回土壇場で同点に追いつき、延長でリードを奪った。

その先は順当に勝ち進んでいき、準決勝の浦和学院戦では同点のまま延長でサヨナラスリーランを決めるなど劇的な試合を見せた。

無念の京都国際の選手を納得させるほどの戦いぶりと言っていいでしょう。

こんな凄いチームが出場校に選ばれなかった理由は、エースで4番の山田がケガで投げられなかったため、本来の近江のチーム力が発揮されず、失点が多かったことが原因。

中心選手の山田が戻ってきて、彼は準決勝まで1人で投げぬき、決勝も途中まで投げるなど、鉄人ぶりを発揮。

やはり軸となる選手が居るのは大きい。

山田は将来が大いに楽しみな選手です。

聖隷クリストファーが落選

静岡県民として選抜高校野球に、これほど怒りを覚えた出来事は無いのがこの落選事件。

東海地区代表として十分な戦績を残したにも関わらず、出場校に選ばれなかった。

浜松市長がこの出来事に激怒したり、国会に取り上げられたりと、もう大変な事態になりました。

それはそうでしょう。

選ばれた大垣日大の選考理由が「個人の力量に勝る」と話し、甲子園で勝てる可能性が高いチームを選んだとなんとも馬鹿馬鹿しい言いつけだったから。

謎が深まる中で聖隷の選手たちは言葉では表せないほどショックに陥っただろう。

ネット上では「大垣日大は辞退しろ」や「聖隷は弱いから落選は当然」などととんでもない発言をする人がいて愕然としました。

両校にとって不幸な結果を招いた高野連は何の対応もしないので、この問題は未だに解決されず、永久的に蒸し返されそうです。

前半までホームランが全然出なかった

やはりコロナの影響もあってか選抜大会の前半は例年以上にホームランや長打が少なかった気がする。

守備も実践練習が少なかったからか、イージーミスも目立った。

下手に長打を狙うよりかは強いゴロで相手の隙を狙う方が有効的だったのかもしれない。

ホームランを勝手に期待していた筆者の欲望はともかく、野球はホームランや三振以外にも見どころはたくさんある。

コロナ過だからこそ、各チームがどのように工夫して戦うかは、バックネット裏から観戦していて良い光景であった。

打撃が活発でない分、投手戦で緊迫した守りが見れて満足。

前半は浦和学院のみがホームランを打っていたので、あまり自分が望む打撃戦は見れないと思ってたけど、後半はホームランが多発して安心した。

審判がジャッジミスに真摯な対応

筆者がイメージする審判とは試合を盛り上げるために欠かせない役割。

悪い方に捉えれば、ミスをしても「審判の言うことは絶対」と自分の非を認めない意地悪なイメージを持っていた。

けど、今回の広陵敦賀気比の試合で審判の対応には拍手。

その内容は4回ノーアウト1塁の状況で、攻撃していた広陵がバント。

塁線上に転がった打球はファウルゾーンに出たようにも見えたが、イレギュラーバウンドをして最終的にフェアゾーンで止まった。

しかしこの間、2塁塁審が誤ってファウルのジェスチャーをしたために、2塁へ向かっていた1塁ランナーが戻ろうとしていたのだ。

そのため、フェアだったボールが1塁に送られて打者ランナーがアウトになり、1、2塁間で挟まれた1塁ランナーもアウトになった。

このプレイの後に主審が説明をし、「申し訳ありませんでした」と謝罪した。

審判が誤審を認め、謝罪をするのは珍しく、ネットでも称賛のコメントが多い。

筆者はこの審判の対応には頭が下がりましたよ。

審判だって人間ですから、ミスをしても素直に認めて謝ればみんな許してくれます。

野球をやってる人からすれば1球の重みを分かってる分、誤審で試合が進められたらたまったものじゃありませんから。

夜遅くにプレイボール

1回戦の只見大垣日大の試合は史上最も遅い開始となった。

開始時刻は6時26分とナイターでの試合。

筆者もこの試合を生で観戦していて、席で震えながら見てました。

選手は寒い中で立派なプレーを披露。

順延でも良かったんじゃないかと思ったけど、選手の休養を考えたら高野連の対応はナイスだったと思います。

逆に新鮮味があってプロ野球みたいに面白かった。

この日は雨で時刻がずれたみたいだけど、こういう問題が起きると甲子園ではなく、ドームでやったらいいのにと思うこともしばしば。

だが、なんというか甲子園以外ではなんて言えませんよね。

メディアの影響も少なからずあり、野球少年からしたら甲子園ほど特別な場所はありませんから。

いまさら京セラやほかのドームで涼しく快適に、とはいかないようです。

予想外の日程でも精一杯プレーした両校には拍手です👏

延長戦が多発

今回の選抜高校野球は白熱した延長戦が多かったです。

数えてみたら31試合中7試合が延長戦となった。

見ている人は面白いかもしれないけど、選手や関係者からしたらヒヤヒヤしますね。

でもなんで、こんなに延長戦が多かったのか?

聞き飽きた言葉だけど、やはりコロナの影響が大きい。

選抜高校野球が行われる1か月前ですら練習試合を組めなかったのだ。

全国の舞台に出てくる選手たちは素質は十分だけど、実践に勝るものは無いです。

試合をする機会が減れば、どうしても勘が鈍ります。

打線も見ていて、チャンスの場面で勿体ないプレーも少なくなかった。

それでも甲子園のプレッシャーがある中で戦い抜いた選手は立派です。

夏に向けてたくさん練習して、最後は思う存分実力を発揮して欲しいです。

広島商業が辞退

選抜高校野球が開催されてから悲しい出来事がありました。

広島商業がやむを得ず辞退することに。

初戦の丹生を圧勝し、のちに選抜王者となる大阪桐蔭との対戦が決まっていただけに残念です。

試合をやって負けるなら納得できても、この去り方は後味悪いですね。

不幸中の幸いとして初戦だけでも経験できたのは大きい。

京都国際は選抜が開幕される前に辞退になってしまったので。

いい加減にコロナが早く収まってほしいです。

もし、自分が出場選手の立場だと思うと、気持ちが想像しかねます。

初戦の手ごたえだけでも持ち帰って夏にもう1回県王者を勝ち取ることを期待しています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

選抜で起きたことをまとめましたが、短い間にいろんなことが起こりましたね。

選抜を見た後の春季大会や夏の選手権がより一層楽しみです。

今回は本記事をご覧いただきありがとうございました。

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