選抜出場校シリーズは一般枠がすべて書き終え、21世紀枠の学校に突入します。
21世紀枠とは
部員不足やグラウンドがない、豪雪地帯といった学校・地域の特性などの困難を克服した学校や、ボランティア活動といった野球以外の活動での地域貢献で他校の模範となる学校を選出。
Wikipediaから引用
といった基準で近年、好成績を残してるけどあと一歩で強豪校に惨敗して甲子園出場機会に恵まれていない学校を3校招待する制度である。
今回はその21世紀枠で選ばれた初出場の大分舞鶴の選手を調べていきます。
初戦の相手は浦和学院です。
戦歴
2021秋季大分県大会
- 2回戦 10-1 別府翔青
- 3回戦 3-1 柳ヶ浦
- 準々決勝 6-5 大分商
- 準決勝 16-3 大分西
- 決勝 9-10 明豊
2021秋季九州大会
- 1回戦 2-3 大島
九州大会メンバー
背番号 | 名前 | 学年 | ポジション | 中学所属チーム |
1 | 奥本 翼 | 3 | 投手 | 大分シニア |
2 | 青柳 琥太郎 | 3 | 捕手 | 大分市立植田中 |
3 | 甲斐 京司朗 | 3 | 内野手 | 大分大学教育学部附属中 |
4 | 都甲 陽希 | 3 | 内野手 | 日出ボーイズ |
5 | 田中 洸太郎 | 3 | 内野手 | 大分七瀬ボーイズ |
6 | 後藤 駿太 | 2 | 内野手 | 大分市立植田中 |
7 | 児玉 陽悠 | 2 | 捕手 | 別府ボーイズ |
8 | 糸永 遼太郎 | 2 | 外野手 | 大分七瀬ボーイズ |
9 | 阿部 泰己 | 2 | 外野手 | 日出ボーイズ |
10 | 野上 龍哉 | 2 | 投手 | 日田市立三隈中 |
11 | 若杉 琉慧 | 3 | 投手 | 大分市立滝尾中 |
12 | 坂西 俊平 | 3 | 投手 | 日出市立日出中 |
13 | 和田 夢希斗 | 3 | 内野手 | 大分市立王子中 |
14 | 秋好 光 | 3 | 内野手 | 玖珠町立くす星翔中 |
15 | 渡邊 蒼汰 | 2 | 内野手 | 大分七瀬ボーイズ |
16 | 其田 怜也 | 3 | 外野手 | 大分市立滝尾中 |
17 | 清崎 武洋 | 3 | 外野手 | 大分市立賀来中 |
18 | 冨田 健心 | 3 | 外野手 | 大分シニア |
メンバーの見どころ
選手の出身地を見てみると、県立であるため全員地元出身の選手で構成されています。
21世紀枠はルールとして、大体県ベスト16から選んで良いわけですが、大分舞鶴は昨秋の大分県大会で準優勝で九州大会進出。
128校以上の都道府県はベスト32の中から候補校を推薦。
昨夏も決勝まで進んで明豊に惜しくも1点差で負けましたが、チーム力は一般枠に相当するくらい大分県では上位に食い込む存在だ。
河村監督は「新チームになったときは、不安ばかりだった」と振り返るが、公式戦を重ね、経験を積んだチームは精神的なたくましさがある。
投手面
昨夏の大分県大会準優勝したときのマウンドに立った右腕・奥本が、新チームからは背番号1をつける。
最速は139キロでカーブ、チェンジアップ、スプリットをコーナーに集める制球力で勝負する。
秋から下半身の筋力アップに取り組み体重は5キロ増え、球速もキレも増した。
河室監督は「スピード、変化球、コントロール、全てが際立ったものが無いが悪いところもない。それが特長で、一冬越して全体がスケールアップした」とエースに寄せる信頼は厚い。
2番手の野上は140キロ近いパワーボールが武器。
課題である四球の多さを克服すれば、ワンポイント、リリーフでの出場チャンスが巡ってきそう。
打撃面
投手力同様に「特徴が無いのが武器」と語る河室監督。
飛びぬけた選手はいないが、1番から9番まで切れ目のない打線とも言える。
昨秋の大分県大会では、粘り強い打撃で逆転勝ちした試合も少なくない。
「どんなに点差があっても、最後まで諦めない。9番でもタイムリーが打てる」と指揮官は胸を張る。
中軸には都甲、甲斐、阿部のロングヒッターが並び、旧チームでは2番を打った都甲は得点圏打率も高く、ミート力がある。
河室監督は「打ち勝つ野球」を掲げており、「バントより強振で相手投手にプレッシャーをかけたい」と腰の引けた戦いなど望んでいない。
あくまでも強気の打撃で押し切る覚悟だ。
それが躊躇だったのが昨秋の大分県大会の準々決勝(大分商戦)だ。
序盤にリードを奪われながら9回裏2アウトランナー無しから3点を奪い、逆転サヨナラ勝ち。
明豊との決勝も2回に大量8得点を奪われたものの、徐々に追い上げ1点差まで迫った。
「粘りの舞鶴」は現チームの代名詞だ。
投手陣がパワーアップすれば甲子園で勝てるかもね~。
やっと掴み取った初出場の甲子園だから思う存分、暴れて欲しい!
まとめ
いかがだったでしょうか。
21世紀枠には毎年、賛否両論が相次いでいますが、筆者はこの制度は続けた方が面白いと思います。
戦力的に一般枠に及ばなくても地域の活性化につながるなら素晴らしいことです。
今回は本記事をご覧いただきありがとうございました。
コメント