浜松開誠館野球部の甲子園への道のり

有力校

2023年、第105回全国高校野球選手権静岡大会を制したのは浜松開誠館でした。

春夏通じて初めての甲子園なので、地元民の僕としては本当におめでたいです。

ですが、初出場のせいもあって静岡県民以外は「その学校どこやねん?」って思うかもしれません。

ですので、2020年から開誠館ファンクラブに所属しているこの僕が、開誠館について詳しく語っていきたいと思います。

<strong>野球人</strong>
野球人

ちなみに開誠館ファンクラブなんてありません(笑)

浜松開誠館について

実績

先ほど述べたように、開誠館は初出場から察する通り、夏大会での実績は少ないです。

開誠館が静岡県内で目立つようになったのは、ここ数年でわりと最近です。

2010年代あたりから野球部強化を始め、2017年には元中日ドラゴンズで外野手を務めた佐野心監督を招致し、それと同時に、同じくプロ経験を持つ中村紀洋も臨時コーチとして就任しました。

佐野さんは常葉菊川が甲子園で優勝したとき(2007年)の部長で、自身が監督を務めた2008年も甲子園で準優勝した素晴らしい実績を持っています。

中村紀洋はプロ野球ファンなら「ノリ」でお馴染みの元プロ野球選手だと思います。

ノリさんと言えば、豪快なフルスイングが持ち味の強打者です。

彼が指導し始めてから、開誠館の選手はフルスイングを発揮し、2020年夏には静岡県の独自大会で準優勝することが出来ました。

今の開誠館は残念ながらノリさんはいませんが、スタッフに、元中日の小島弘務コーチと同じく元中日の古池拓一コーチがいます。

2人ともにポジションは投手です。

開誠館は投手陣の充実さが持ち味ですが、元プロが揃った環境なら納得です。

2022年の春はその投手力を活かして東海大会を見事に優勝。

甲子園出場を決める前から着々と力をつけてきたので、決してまさかではありません。

注目選手

・近藤愛斗(3年) 投手

全国でもトップクラスのスピードを誇る剛腕投手。

右投げで最速は149キロ、決め球があれば手がつけられない。

・廣崎蓮(3年)  投手/外野手

投打ともに高いポテンシャルを誇る選手。

左投で最速は140キロを超える、打者としても鋭いスイングが特徴。

・深谷哲平(3年) 外野手

静岡県予選で打率は5割を誇る、頼れるリードオフマン。

左投左打でフルスイングした後のバット投げが魅力的。

・吉松礼翔(3年) 内野手

全国トップクラスの守備力を持つ主将。

予選で打撃は不調だったものの、決勝戦では殻を破り3打点の活躍。

・新妻恭介(3年) 捕手

まるでプロレスラー並みの筋力を持つ強打者。

プロ注目の鈴木叶(常葉菊川)に負けない強肩を持つ。

・総評

佐野監督曰く、今年は歴代最高の世代である。

投打ともに高いポテンシャルを持つ選手が揃っており、非常に楽しみだ。

開誠館の苦い思い出

僕が開誠館のファンになったのは、2020年ごろです。

その年まで、開誠館はダークホースにも挙げられていない無名校でした(言い方悪くてごめんなさい)

そんな時、開誠館が急に決勝まで上がってきて、僕はどんなチームかと思って見てみたらビックリしました。

まず、ユニフォームが高校野球では珍しい赤とグレーの色で、実力の方も選手層が厚くて本当に今まで無名校だったのかと驚いたのは今でも覚えています。

当時のエース・長屋竣大を筆頭に投手陣が特に強力で、出てくる投手がみんな130中盤以上は出ていました。

その時から僕は浜松開誠館というチームを追いかけるようになりました。

ですが、中々上手くいかない時期もありました。

静岡県は県外の方から見ると特殊で、公立高校には裁量枠という制度があります。

裁量枠とは、合格基準を下げる代わりに部活メインで入学する一種のスポーツ推薦枠です。

そのため、公立高校(主に静高や掛川西)も選手を集めるのはそう難しくはないです。

それだけではなく、聖隷、加藤学園、日大三島などの私学も野球部強化を始め、ここ数年で一気に注目度が増しました。

開誠館の話と何の関係があるかというと、静岡県で野球部強化をするのは結構大変だということです。

静岡県の有望中学生は県外に流出する傾向にあり、残った選手を裁量枠の権利を持つ公立校や私学のライバルと取り合いになるわけです。

開誠館は主に県外選手が多いですが、集めても勝つのはそんなに簡単ではなかった。

2020年の夏には準優勝したものの、翌年2021年夏は公立校相手に完封で初戦負け。

次の2022年も春は東海大会で優勝したのに、夏は運悪く初戦で聖隷と当たってしまい初戦負け。

静岡県は良くも悪くも飛びぬけたチームはなく、結果を出し続けるのは苦労します。

僕も今年(2023年)優勝できなかったらどうなるんだろうと不安になってましたが、見事に優勝を決めてくれました。

2023年夏の開誠館の戦いぶり

  • 2回戦  2-1 沼津商業
  • 3回戦  4-1 韮山
  • 4回戦  4-0 浜松商業
  • 準々決勝 7-0 掛川西
  • 準決勝  7-6 藤枝明誠
  • 決勝   12-8 東海大静岡翔洋

※シードのため、2回戦から登場

僕は2回戦と4回戦を現地で見てきました。

2回戦を見た感じ、打線が大丈夫かなと心配だったが、準々決勝からようやく開誠館らしい打力が発揮されました。

エースの近藤は準々決勝まであまり投げていなかったせいか、準決勝と決勝は本来の投球とは程遠かったが、140中盤の直球がコースに決まればそう簡単には打たれない。

まとめ

いかがだったでしょうか。

毎年、静岡代表は甲子園であまり勝ててないので期待したいです。

静岡県が甲子園で負ける理由のほとんどは打力不足なので、開誠館の強力打線がどうなるか。

相手は既に熊本県代表の東海大熊本星翔に決まってますね。

手ごわい相手ですが、頑張ってください!

今回は本記事をご覧いただきありがとうございます。

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